Before & After

先日、金型の修正がファイナルを迎えました。初めてプラモデル用の金型設計をした訳ですが、こだわり抜いた末の結果ですから感無量です。そこで初号テストショットから数えて5号テストで型完となった中で何が変わり何を修正したのかを紹介したいと思います。

修正前後画像左上は台車枠内に収まる駆動軸とモーターのパーツですが、車軸に無かった軸受メタルのモールドを追加してパーツを上から見た時のディーテールをアップさせました。 そして画像右上の中扉にはドアーに付く上下のガイドレールも追加しておきました。

下段に見える車輪は、イジェクタピンの繰り出し量を微調整して、マイナスモールドからプラスモールドにしたので4号テストまでヒケが有った状態からファイナルでは車輪裏に凸状のピン跡が残っていますし、表から見ても耳状のバリが生じていますが、実はこれがこだわった部分なんです。

車輪に凸状のピン跡が残っていてもヤスリで削り落とせば良いのですが、これが凹状に成型されてしまうとヒケを埋める手間やヤスリで段差を均すと車輪のフランジ厚が薄くなってしまうという問題が生じてしまいます。なので敢えてプラス側でイジェクタピンの繰り出してみました。更にイジェクタピンの繰り出し量については側面板のクリアパーツ(窓ガラス)が当たる部分でも微調整してパーツの合いや隙間を修正しています。

そうした結果、発売時期を1ヶ月ほど遅らせることになってしまいましたが、ファイナルでは画像にある状態まで品質を高めましたので、それが理由の延期だということをご理解下されば嬉しく思います。